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吉原彼岸花 久遠の契り PS Vitaをクリアした感想2 (惣一郎・辰吉・時雨の個別感想)

 

吉原彼岸花 久遠の契り PS Vitaをクリアした感想1からの続きです。

伊勢屋 惣一郎

惣一郎さん、外見が一番好みです。パッケージからも、どう見てもこの方がキーパーソンで
凛の幼馴染なんだろうなと想像していたら予想的中。
凛に初会で受け入れられるかどうか緊張した面持ちでいるところなど、控えめで好青年な雰囲気が素敵すぎます。ですがストーリーを追うごとにだんだん別ゲームのあるキャラに似ていることに気づきました。

見目は爽やかなのに時々無のような表情をする惣さんに気づいた禿の柚は、凛より鋭い!
周りも伊勢屋はやけに羽振りがいいと訝しんでいたので、もしやこれは闇の阿片王きたか?
蝶毒の真島なのか?と疑っていたところ、予想を裏切ることなく裏取引(武器密輸)で犯罪に手を染めちゃってました。

でもその理由は本当に純粋そのもので、凛を一刻も早く身請けできるような大金を掴むため。幼い頃将来を誓った凛への深く一途な愛ゆえの行いなので、安易に彼を責めることができません…

ただ、1週目のバッドエンドでは、凛への愛を貫くためにしてもなぜそんなに急ぐ必要があるのか動機が少し弱いと感じていましたが、2週目グッドエンドのシナリオで真相を知って納得しました。

凛と凛の両親を陥れた危険な人物の近くにこれ以上長くいさせたくなかったからなんですね。しかしその人のことを尊敬している凛を傷つけたくない思いから事実を隠し続け、最後の最後に苦しげに吐露する惣さん、冷徹な一面も見せるけどやはり心根はすごく優しい人です。

グッドエンドでもお尋ね者になり、結局は二人で日本中逃げ回るような生活を送っているけど、二人で居られれば他に何もいらないという強い想いを感じた運命の二人の物語でした。

個人的には主役級だしもうちょっとキャラにハマるかと思ったんだけど、そこまでときめかなかったなぁ(失礼)

吉原彼岸花 久遠の契り 惣一郎

しかし惣さんのスチルはどれも素敵で一枚だけ選ぶというのが難しい…!

 

辰吉

見世番の辰吉、最初の番傘持ってるシーンから男らしくてカッコいいな〜と思ってました!
どうやらVita版で新規に攻略できるようになったキャラのようです。

朔夜と同じく妓楼の関係者だし、落籍せるようなお金も持ってなさそうだし
何より惣一郎子飼いの部下という立場… 辛い恋路間違いなしの切ない予感がしてました。

が、一緒にお団子を食べたり、お餅をついたり、手ぬぐいを縫ってあげたり、近しい距離ならではの過ごし方ができて、予想より見ていて楽しいエピソードが多かったです。

むしろ辰吉ルートの惣一郎の方が見ていて辛かった…
最愛の人に積年の想いを伝えて身請けしたいと申し出ても延々と返事を先延ばしにされ、
信頼していた自分の部下にいつのまにか奪われそうだという悲惨な状況。
でもそれにしても惣さん、辰吉の前で凛と行為に及ぶというのは、いくらなんでもひどすぎますね!
”それを見つめる辰吉の熱く昏い目…”という表現から彼の心中を察して苦しくなりました。

ただ、辰吉自身はブレない忠義の男ですねー。出会い茶屋での最初で最後の逢瀬でも「誰も見てないし一度だけでも…」ってならないんだもんな〜。

まあ結局その後、火事があって二人で吉原を抜け出し気持ちを確かめ合ったあとは竹林の中で…ですが、あれはもうそうなるしかないシチュエーションだから仕方ないっ。笑

グッドエンドと呼べるか分からない一応ベストなエンドでは、凛が辰吉の姉と同じ労咳を患ってしまい余命あとわずかというところで辰吉が迎えにきます。
惣一郎失踪状態なんだから遠慮せずにもっと早くきてよ!と焦れったかったけど、そこは義理堅い彼の性格上仕方なかったんでしょうね。

一軒家を借り、愛する人と最期の時まで幸せに過ごせた凛に思い残すことはないんだろうなという切なくも温かいシナリオでした。

吉原彼岸花 久遠の契り 辰吉

力持ちで気が利いていつでもピンチのとき助けてくれる辰吉は男の中の男〜♡

桜華屋 時雨

楼主の時雨様、なんだか見るからに腹黒そうで、グッドエンドで失明寸前の時雨と凛が
「これから二人で生きていく」と吉原を出る流れになった時は拍子抜けしました。
糸里のこととか、時雨様には絶対何か裏に秘めたものがあるはずなのに…怪しい…

と感じていたらやはり攻略制限がかかっており、一番最後に真相ルートを見ることができたのでした。

・キャラ全員のグッドエンド後に伊勢屋グッドエンドルート解放
・伊勢屋バッドエンド後に辰吉ルート解放
・伊勢谷グッドエンド後に時雨真相ルート解放

時雨の真相ルートでは私の予想をはるかに上回る病みっぷりで、重苦しい気分のままなんとか最後までたどり着きました…

時雨も長年凛を想っているという点では伊勢屋と同じですが、幼少期に父から受けた虐待の影響により歪んだかたちで凛を縛りつけることになってしまいましたね。

恋人になりたい訳ではなかった。ただ清らかな魂を持つお前を近くで見ていたかった。そうすれば自分自身もなりたいと思う自分でいられた。」という趣旨の最後の告白。

それだけ凛は時雨にとって唯一無二で希望しかない存在だというのは伝わってきましたが、本当に相手を想うなら相手の幸せを最優先する(相思相愛の男性からの身請けを許す)ものですよね…狂気じみた執着心からくる自分勝手で独りよがりな告白を受けて、なぜ凛の心が動くのか。。

私には分かりませんが、情という言葉だけでは説明できないような、理屈ではない気持ちってあるのかもしれませんね。
必死こいて止めにきた惣さんがただただ気の毒で仕方がなかったルートでした。

心中パターン(バッドエンド)は惣一郎と時雨の両方を見ましたが、どちらも神秘的でスチルが美しく、水と火の対比も素敵だなと感じました!

吉原彼岸花 久遠の契り 時雨

炎に包まれて最期の瞬間を迎える二人。時雨の穏やかな表情に目が離せませんでした…

 

キャラクター好感度ランキング

一応恒例のランク付けします。

朔夜>惣一郎>辰吉>忍>彰人>>>時雨

朔夜は唯一凛より年下でしたが、ただ可愛いだけじゃなく、仕事は常にプロ意識を持ってやってるし、ラスト「俺が凛さんを守る」という強い意志から生まれたあの行動に痺れました。(自死も厭わないと切っ先を自分に向けた凛を、朔夜が抜き身の刀を掴むことで止めた場面)
朔夜と凛がお子をもうけて慎ましく幸せに過ごす家族三人のグッドエンドが、全シナリオの中で一番好きです。

惣さんも一途で、凛のお客になるまでのピュアなやり取りがすごく好きでした。
辰吉は普段は敬語なのに、いざって時に命令口調になるギャップが良い。
忍さんは優しすぎるきらいはあるけど、たくさん癒しをくれたので満足です。
彰人はデレてからは熱く優しい男で、しっかり凛を幸せにしてくれそうで安心。
時雨は…うーん。幼少時の境遇に同情はするけど、やはり病みすぎで範疇外。

まとめ

吉原彼岸花は明るく笑えるシーンは少ないものの、シナリオが長く濃密で夢中で読み進めてしまいました!

また、妓楼のしきたり、遊女の階級や慣習など、吉原について耳にしたことのある言葉の意味を深く知ることができて勉強になりました。
遊女が廓言葉を使う理由をこの作品で初めて知りましたよ…!

真実の愛ってなんだろうと考えさせられましたが、暗い気分になることが多い作品だったので、次はコメディ要素のある楽しいゲームをプレイしたいかな〜という気分です♡
(強烈なバッドエンドを見るのが怖いのでフルコンプの予定はなし)