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十鬼の絆(PSP)関ヶ原奇譚をプレイした感想(ネタバレあり)

『蝶の毒 華の鎖』と同時に購入していた『十鬼の絆 -関ヶ原奇譚-』(PSP)をプレイしましたが、

正直に言ってプレイする順番を間違えました!

蝶毒の愛憎劇の余韻を残しつつ始めてしまったせいなのか、十鬼の絆のあまりの糖度の低さに、

間違って天下統一のシミュレーションゲームでも買っちゃったかなと錯覚したほどです。

 

十鬼の絆 のあらすじ紹介

 

時は戦国。

権力者である豊臣秀吉が世を去って一年余――。

戦国時代に終止符を打ち、多くの武将や大名の頂点にあった秀吉の死を境に、
天下の仕置きは暗雲が立ちこめていた。
人々の抗争は、やがて全国各地へ飛び火し、各国の諸大名を東西軍に分け、
天下分け目の合戦の地・関ヶ原へと駆り立てていく。

――人の歴史が大きく動こうとしている頃

世に「鬼」と呼ばれる者達がいた。
世の表舞台を人々に任せ、彼らは人目を忍び、そして歴史の影で生きていた。

 

 

十鬼の絆 全体の感想

 

十鬼の絆を選んだ理由は、「イケメン戦国」のように実在した武将ではなく

戦国の雰囲気を感じながらも架空キャラとの物語を楽しみたかったからです。

(有名諸将の名を聞くと、なぜか実物の顔が浮かんで萎えるという。笑)

 

蝶毒との一番の違いは、主人公のキャラクターかな。

シナリオにもよりますが百合子は芯が強いのに対して、雪奈は

素直、純粋、無垢、誠実、情が深い、ですがなんとなく弱々しい。

登場人物の中でおそらく一番若く、里にこもっていたため世に疎く頭が固い…

のは分かるんですが、それにしても堅苦しすぎる。

 

周囲もプレイヤーも分かりきっていることを何度も確かめるように聞くので

やり取りが冗長だし(そこ自分の頭で考えて!と感じること多々)

臨機応変な判断や自発的な提案が少ない女の子だなと感じました。

見聞を広めるにしたがって心身共に成長する姿がもっと見たかったです。

 

登場人物の中で一番印象に残ったのは徳川家康です。笑

六十歳手前のおじさまですが声も振る舞いもしぶくて格好良かった〜!

史実を元に構成されているので、関ヶ原の戦い前後はこういった駆け引きが

実際にあったんだろうなぁと想像が膨らみます。

 

もう家康が好きとか言ってる時点でフルコンプは無理っぽいですね…

攻略対象キャラは千歳、千耶、千岳、秦、千鬼丸の五人で、そのうちまだ二人としか

ハッピーエンドを迎えていませんが、以下キャラ別感想になります。

 

千耶(かずや)

 

クールな雰囲気のビジュアルと落ち着いたトーンの声に惹かれ、一番初めに攻略しました。

雪奈が、ひたすら家康の周辺をうろうろする千耶に同行し、人間というものを知り、

お互いピンチのときに助け合って悪玉(だけど同胞)を征伐するストーリー。

「二度と離さないと約束する」と言いつつ、雪奈を置いてこっそり一人で旅立とうとするし

「絶対に手出しをするな」と言いつつ、最終的には助太刀を受け入れるという

若干ブレ気味なところが気になりましたが、八瀬姫の容体が悪化しても里には戻らないほど

雪奈は千耶に夢中になっちゃってました。

 

十鬼の絆 千耶

 

千耶が本来の鬼に変身した姿は、醜いどころか神々しくて美しかったです。

千耶の雪奈に対するためらいがちで控えめなスキンシップも可愛かった。

が、最後の最後になってもこちらが期待するほどデレないし、

恋愛ジャンルのゲームとしては依然として物足りなさが残ります。。

感想があっさりしすぎててファンの方に見られてたら怒られそう〜。

 

千歳(ちとせ)

 

千耶の次は秦さんか千歳かで迷って、スタンダードなヒーローっぽい千歳を攻略することに。

予想を裏切らない熱く元気な男でしたが、弱ったとき雪奈に甘えてくる一面もあって可愛い。

 

島津のおやっさんも豪快でかっこいいし、豊久なんか容姿も性格も男前で素敵ー!

十鬼の絆というより、鬼と人間の絆を感じて涙しそうになることが何度もありました。

 

十鬼の絆 島津豊久

 

雪奈は戦となると相変わらず誰も守れなくて弱いし、汐爺が亡くなったときに授けられた金剛力は

いつ使うの?と思っていたら、最後の酒呑童子との対峙でようやく力強い姿を見せてくれましたね。

千耶ルートでは雪奈が本来の鬼の姿になれることを知らなかったので、驚いて鳥肌がたちました。

 

千歳ルートでははぐれ鬼たちの素顔も早い段階で分かるし、西方の事情が伺い知ることができるので

やはり全員攻略した方がストーリーに深みが増すんでしょうね。

しかしながら一周が長い。。【縮地】という未読の文章までスキップできる機能はありますが

早い段階でシナリオが分岐するのであまり便利さを感じません。

 

まとめ

 

絵柄はすごく綺麗だし、声優陣も文句なし、戦闘シーンの刀を振るう音やモーションは

臨場感があってワクワクします。

地図で陣を構えている場所など示してくれるのも、歴史好きには興味深いところかも。

島津家の人々や、千歳と雪奈が例えられた木曽義仲(源義仲)と巴御前が気になって

調べていたら、いつのまにか歴史上の人物に関して知識が増えていたのも良い収穫です。

 

乙女ゲームっぽい会話やイベントを楽しむなら、続編であるファンディスクの『花結綴り』を

購入する必要があるかもしれません。

二つやって初めて物語が完結し、満足度が上がるゲームになっているのかなと想像します。