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菜の花の彼─ナノカノカレ─ 14巻の感想 ネタバレあり【おすすめ漫画レビュー】

2017年9月25日に発売された 菜の花の彼─ナノカノカレ─ 14巻(桃森ミヨシ・鉄骨サロ作)

ではついに最終回を迎えました!

内容紹介

菜乃花の記憶を戻す鍵は隼太の声──。
桜治がその謎めいた言葉を鷹人に告げているころ、その隼太が菜乃花の目の前に。
卑怯な手を使ってでも菜乃花を手に入れた鷹人。その清い心で菜乃花から身を引いた隼太。
愛し方は違っても、2人の「菜乃花の彼」は一途に彼女を想い続けて…。
この遠回りばかりだった恋が最後にたどり着いた答えは──?

 

 

菜の花の彼─ナノカノカレ─ 14巻の感想

 

桃森ミヨシさんの作品は『ハツカレ』が初めての出会いで

登場人物のピュアさと絵の可愛らしさが気に入り、

次作『悪魔とラブソング』では、人間の暗くて醜い部分まで掘り下げて

丁寧に描写されているところに感銘を受けました。

『菜の花の彼』ではその両方の魅力を併せ持っているように感じます。

 

本音を言うと、菜の花の彼は第一部までを一番楽しく夢中で読んでいました。

菜乃花の、戸惑いながらも少しずつ育んでいく隼太との恋愛模様が

『そういえば人を好きになるってこういうことなんだな』と

純粋な気持ちを思い出させてくれます。

 

鷹人のことは、一途なんだけど、狂気じみた執着心だなと冷めた目で見てしまうところがあって

なかなか感情移入できなかったのですが、最終巻でついに、人を想うとはどういうことなのか、

”本当の恋” を知ったのだなと見直し?ました。

 

いや、もはや恋というより、愛ですね。

常に全力で自分の気持ち、相手の気持ちに向き合っていく登場人物たち、

自分の高校生の頃の恋愛とはまるで違い(笑)とても奥が深いです。

 

 

印象に残ったシーン

 

鷹人に再会して、以前の隼太だったら絶対に口にしなかったであろう

これから先 あなたには絶対耐えられない苦痛に耐え続けて 綾瀬さんを幸せにするのは俺だ

と諦めない宣言をするところですね。

相手のことを一番に考えて、いろんなことをあきらめてきた隼太が

自分の気持ちを正直に相手にぶつけられるようになった彼の成長を感じました。

 

 

鷹人が隼太に菜乃花を任せるシーンで、好きな人には心から笑っていて欲しい、

幼くて傷つけるしかできなかった俺じゃなく

わずかでも 心を重ねる事ができた男として やさしく溶けて沈んで欲しい

という、遠回りしてたどり着いた鷹人の言葉が切なくジーンときました。

その後雑踏で菜乃花を見つけても声をかけない鷹人、次に誰かを好きになるときは

きっと幸せな結末が待っているはずです。

 

 

ラストのシーン、ずっと隼太が持ち続けていてくれていた菜の花のメモが

小さな花畑だという終わり方も美しくて幸せな気分になりました。

桃森ミヨシ先生、長らくの連載お疲れ様でした!

次回作にも期待しています♡