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明治緋色綺譚 1〜13巻 の感想 ネタバレあり【おすすめ漫画レビュー】

前々から気になっていた 『明治緋色綺譚』(リカチ・BE LOVEコミックス)の

1〜13巻をまとめ読みしました!

”綺譚”とは ”珍しい話。不思議な物語。”という意味だそうで、また一つ賢くなりました。笑

 

 

内容紹介

時は明治、遊郭で禿として働いていた少女・鈴は、呉服屋の息子・津軽に身請けされ、少女は青年に恋をする。

行方不明だった鈴の兄・春時が現れ、兄から憎しみを向けられる鈴。
理由を知ろうと春時を支援する遠峰に近くが、遠峰が犯罪に手を染めていると知り
鈴は兄を救い出そうと津軽と共に動き出す。
その際、兄の心に触れた鈴は自分が憎まれていなかったことを知る。

遠峰の犯罪の核心に近づきすぎた鈴は、夏川という男に殺されかけ、間一髪で津軽に救われる。
夏川は逃亡するが、遠峰と対峙した津軽は彼を追い詰める。
だが、一連の事件は、遠峰が夫人に刺されるという形で幕引きとなった。

藤島屋に戻った鈴は、兄が一人で旅立とうとしていることを知る。
春時を一人にできない鈴は津軽への気持ちを抑え、春時と旅立つことを決める。
そんな中、逃亡したはずの夏川に津軽が撃たれてしまいー!?

 

明治緋色綺譚 1〜13巻 の感想

 

1巻を読んだだけで猛烈に続きが気になり、あっという間に13巻まで読み終えちゃいました!

鈴と津軽の二人の関係性は、昔好きだった映画の『レオン』にわりと似ているように感じます。(ストーリーは全然違うけど)

ほんと、津軽がただのロリコン兄さんの話じゃなくて良かったです。笑

 

鈴は、小さくてもただの子どもではなく、”女”だと感じるエピソードがたくさんあって本当に可愛いです。

外見は目がぱっちりとして愛らしいのに、中身は大人顔負けの洞察力や行動力を持っていますね。

どうして津軽が鈴を身請けしたのか、遊郭でのエピソードを読むと
偶然ではなく必然のような、すごく自然な流れだと感じました。

それくらい鈴は特別なオーラを持っているし、まだ女性の地位が低かった明治という時代にはなかなかいなかったタイプの珍しい女の子だろうと思います。

 

そして津軽。苗字ではなく名前なので、一度聞いたら忘れられないインパクトがありますね。

津軽の性格は、わたし的にはかなりツボです♡
頭の回転が早く、知識も豊富、人脈作りも上手で、さすが津軽!と感心する場面が多いです。

一人でなんでもできて飄々としているのに、鈴には優しくたくさん笑いかけるところがまた良いですね。

 

津軽の親友、河内の性格も癒し系で好きです!

河内みたいに素直で温かい人柄の親友がそばにいたら毎日楽しいだろうなぁ。

お金持ちだから実はものすごい助っ人になってくれてるのに、気取ったところがない

(女好きだけど笑)のが素敵な男性です。

 

春時兄さんは、不器用ですね。。

鈴への深く一途な愛にはもう言葉が見つかりません。

不幸な境遇に身を置いていたので、同情のような、どうか幸せになって欲しいと

応援したくなるような気持ちにさせる人です。

 

佐之次、津軽のお母さん、河内の妹たち、みんなそれぞれ個性際立った

良いキャラをしていてスピンオフストーリーも読みたいくらいです。

 

全体を通して一番印象に残ったのは、最終13巻で津軽が生死をさまよっている時に

ひなさんと年頃の綺麗な女性(成長した鈴)が夢に出て来たシーンですね。

「こんな美人(鈴)を忘れるはずがない」〜から、鈴の頬に手を添えるあたり、

鈴はやっぱり津軽の将来のパートナーだなぁと確信しました。

 

明治緋色綺譚の鈴と津軽

 

 

成長した鈴と津軽の恋愛的なやり取りを見たいと熱望していたので

続編の『明治メランコリア』で読むことができて嬉しかったです!

(実は明治メランコリアも一気読みしたので、後日記事にします♡)

 

明治緋色綺譚』では、幼い鈴が津軽を慕う純粋な恋心、鋭い観察眼と予見力で謎を解いていく様が見所だと思います。

人物や背景が丁寧に描写されており、和と洋が入り混じった装いなどから
明治という時代を感じられるのも魅力の一つです。