あなたのことはそれほど

あなたのことはそれほど 6巻 の感想 ネタバレあり【おすすめ漫画レビュー】

 

2017年11月20日に発売された『あなたのことはそれほど』 6巻(いくえみ綾)を読みました!

ドラマ化された作品がついに完結です。

内容紹介

離婚届を書いた美都と涼太。
家を出た麗華と、別れたくない光軌。
W不倫の果てにーーー

累計100万部(紙+電子)のW不倫劇
ついに完結!!

「これで本当にさよならですね」
離婚届を提出したという涼太の言葉を
にわかには信じられない美都。
誕生日だからと最後の乾杯をして別れた矢先
涼太から母が倒れたと聞かされる。
一方、光軌は家を出た麗華から
「今は離れていたい」と突き放されーー。

夫婦2組、それぞれの選択とは?

 

あなたのことはそれほど 6巻 の感想

 

いくえみ綾先生の作品は昔から大好きでほぼ全ての作品を読んでいます。

『I LOVE HER』や『潔く柔く』、『プリンシパル』などドロドロしすぎてない恋愛モノの方が

好みなのですが、本作は重くけだるい雰囲気で進んでいくのになぜかずっと目が離せず。。

 

私の人生経験の浅さゆえか、読解力不足のせいか、どう解釈すれば良いのか

分からない部分もありますが、結末は予想通りでした。

最初から美都と有島がくっつくことは100%ないと思っていたので、

美都が「自分を選べ」と願い「これでみんな終わり」と気づくまでの経緯が自然で

そうなるよな〜と納得しました。

 

この作品の登場人物たちは、それぞれ個性がはっきりしていて最後までブレないですね。

 

美都にはイラっとするし、涼太は重すぎるし、

有島は浅いし、麗華は被害者だけどどこか自分本位だし

(私は”正しい”を貫くことは時に間違ってることもあると思っています)

 

だけど多かれ少なかれ人間が持っている本質のようなものを

四人がさらけ出していたのではないかと思います。

こんなリアリティある話を描けるなんて、やっぱりいくえみ先生はすごいです。

 

 

最後の美都のモノローグ、

 

嫌いじゃあなかった 憧れでもなかった 羨ましくもないし 不幸なことなど一度もなかった 

 ほんと それほどにはね。

 

それほど ”嫌いじゃなかった” ”羨ましくもない” というのは美都から

麗華に対してへの想いでしょうか。

有島への想いは、過ぎ去ってみれば妻という立場に執着するほどではなかった。

その立場にいる麗華にそれほど憧れたわけでもなかった、ということでしょうか。

 

美都の”好き”は、憧れた人を手に入れたい、自分が選んだ人に選ばれたいという

欲求からくるもので、相手を尊重し思いやるような深い愛情ではなかったですね…

 

きっと美都はこれからも「私は私で」と、自分の欲望に忠実に生きていくのかなぁという印象です。

 

 

また、麗華が有島を許すシーンのセリフも心に残りました。

 

浮気一つでこんなにも乱れる自分の心に興味が湧きました

 

そういえば1巻での二人の始まりもそんな感じでしたね。

相手のことというより、自分の心が動くことに興味があり、

いつももう一人の自分が客観的に自分のことを見ているような麗華。

そういう方法で、自分が相手を愛しているかどうかはかる方法もあるのでしょうか…。

 

再度読み直したら見方が変わるかもしれないと思うような

色々と考えさせられる作品でした。